くらげちゃん日記

手づくり、その他いろいろ感じたことなど。「日常」をちょっとだけ…。

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価格と価値

あ、今日、アートヤーンの撚りどめしようと思ったんだけど、他にいろいろやってたもので。
はやいとこやらないと、よりが戻っちゃうかしら(笑)。

昨日、いろいろ書いていて、前から、考えていたことを、書いてみる気になった。

イベントに出ると。普段、家にこもって創作している時には得られない刺激や収穫がある。
私の作品を生で見たお客様がどんな反応をしめして下さるのか。これが、面白い(笑)。
一番多いのは「こんな小さいの、無理無理無理!」みたいな反応(笑)。作って下さい、とは頼んでいないのだが(笑)。いや、あわよくば、作れるって言ってくれるなら、外注をお願いしようと考えているんだけど。悲しいかな、誰も引き受けてくれない。編み物をするうちの母でさえ「あんたのやってる細かいこと、私はやりたくない」と。(注、母は、細かいパイナップルレース編みを得意とします)。一人でやるしかない。
でもまあ、それはいいとして。
たいていのお客様は「可愛い♪」と手にとって下さるが…しかし、値札をみて、あわてて、あみぐるみをテーブルに戻しちゃうお客様も多い。そんなに、ぎょっとするほどのお値段だろうか…と、落ち込むこともある。
お子さんのお客様は、みんな、迷いなく手にとって下さるんだけど、お母さんが、触ったら買わないといけないと思っているのか「さわるんじゃない」とぴしゃっと言ったり。…いいんですよ、手にとって見てくださっても。と思うんだけど。汚したら買い取り、みたいに思うのかしら(笑)。

中には、はっきりと、口にするお客様も。

「小さいのに、こんなにするのね」

…こういう反応は、慣れっこなので、苦笑いするしかないんだけど。
このたび思う。ああ、やっぱり、世間では「小さい=安い」なんだな。この先入観は、なかなか、変わらないなあ…。
手づくりをする方だったら、わかってくださるんだけど。小さいものの方が、作るのには手間がかかるんだってことが。そりゃ、材料費は安いかもしれない。しかし、材料費で考えたら、百円ショップなみのお値段になってしまう。一匹や一個に、一時間以上かけていることの方が多いのに…。
何も「小さいものを作るのは大変なんです」と、おしつけたいわけではない。しかし、材料費で考えるのは、もーちょっと…なんとかならないかな。時給で、考えて、価格をつけて、それで「高い」とみなされると、なんだか、労働を否定されたような…。
外食のことを考えたら、どうだろう?あれも、材料費というか、原価考えたら、とんでもないことになりそうだが、でも、私は、外食って、調理の技術、店員さんのサービス、後片付けする手間、それらにお金を払っているんだと考えているので。
私の作る『ちっちゃいもの』も、高い糸のものもあるけど、基本的に少ししか使わない。だったらもっと安くするべきなのかもしれないが…でも、手間と、費やした時間、それに価格をつけている、そう考えたい。

三年前の11月に。東京で、イベントがあった。私の作品が本に掲載され(ありがとうございます)その出版記念イベントだった。東京までの交通費は自費だったが、記念パーティーと、イベントに、一日だけ、参加した。
その時に、お世話になったギャラリーの方とお話していて、私の作品をパソコンで見て下さって「全部可愛いわ~、買いたい」と言ってくださって。ショップページをお見せしたら「お値段、これ本当?安すぎない?」と言われた。え、安すぎるかな…そう思ったら「趣味でやっていらっしゃるの?」と。「いえ、できるならもっとお金戴きたいです」と正直に言うと「値上げした方がいいわよ」とこちらも、直球でアドバイスしてくださった。そういえば、前に、東京でのイベントに参加したお友達に聞いたけど、なんでも、北海道とは、価格のつけ方が違うそうな。「東京価格」みたいな感じで、北海道でその値段つけたら、価格だけでもう売れない、みたいな。そういう強気のお値段設定みたい。
確かに、そのギャラリーは、常設の展示品は、どれもとても素敵だけど、お値段を見ると躊躇しちゃうような品物も多かった。だけど、その方曰く「本当に欲しい人は、どんなに高くても買うものだよ。そういうふうに買ってもらう方がいいと思わない?安いお値段だと、買うほうも、あまり大切にしないかも。むしろ『高かったけどこれがほしかった』と、買ってくれる方が、嬉しいでしょ」三年も前の話なので、詳しい台詞は忘れたけど、こんなような内容だった。………目からウロコだった。
だけど、その時、いつも、夫が言ってたことも思い出した。私が、価格設定で悩んでいる時。「こんな値段つけたら、売れないかなあ」と。彼は「迷った時は、やや高めに設定するほうがいいよ。下げるのはいつでもできる。でも、上げるのは難しい」…正論。でも「あともう少し安ければ、売れるっていう時は?そういう線上のお客様には、少しでも安いほうがいいだろうし…」と。そしたら「欲しいと思うなら、その値段で買うだろ。『安いから買う』じゃなくて、おまえの納得の値段で出して、そして売れた時、それがおまえの自信にもなるだろうし」と。
…そんなこと言ってたなあ。と、ギャラリーの方に言うと「いいこという旦那さんだね」と言ってくれた(笑)。

その時に、わかった。価格は私が決めるもので、価値は、お客様が決めるものだと。
私が、その価格で出して、それを「高い」と買わなかったお客様には、その品がその価格に見合うだけの価値がなかったんだということ、なんだろうなあ。地下歩行空間のイベントでも、長い時間迷って、そして買って下さったお客様もたくさんいらした。それは、その価格分の価値があった、と、思って下さったのだと思う。
そうやって、今後も、細々と続けていきたいなあ(笑)がばーーーっっと売れることはなくても、「高いと思ったけどこれが欲しかったの」と思って下さるお客様に出会えて、買って戴く事が、一番嬉しい。

実際、三年前の、東京でのイベントでも、二点という少なさだったけど、販売用に、新しく作ったあみぐるみを納品した。価格は、普段、私がつける価格の約二倍だった。あまりに安いと、他の作家さんとのバランスが悪いかと思ったから。
私は、当日、他の作家さんの販売用のあみぐるみの価格を見てみた。私のとさほど変わらないので安心した。安すぎたり高かったらどうしようと思った(笑)。私のいる日には売れなかった。高すぎたかな。その日はそう考えた。しかし、イベント終了後に、二匹とも売れたと、ご連絡を戴いた。
自分は、自分が可愛いと思うものを、丁寧に作って、価値を認めてくださったお客様に、買って戴ければそれが幸せ。
なんとなく、自分が、作る側として、どうありたいか、どう続けていきたいか、そんなことを、改めて考えさせられた、東京でのイベントでした。

普段、あまり触れたくなかったことについて、書いてみました。
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| 気になること | 23:38 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

あなたは私デスカ

な、記事でした。しみじみ。

私も実家方面での行商の際は地元値段にしたりしますが、あみコレ等ではちょっぴり強気につけてます。
自分が作っている物は、安いから買うっていうベクトルの物じゃないんですよね。生活必需品ではないし、無くて困る物でもないし。
必要だからではなく、気に入ったから買うという種類の物だと。なので、投げ売りしたからって捌ける訳でもありません。

・・・なんですけど、イベントで赤字が続くとやはり凹んでしまったりもするんですが(^-^;
実際難しいですよね。革とか絹とか天然石とか、材料の時点でそれなりにするものは、完成品もそれなりの値段に納得なんですがねー。
糸はねー(^-^; ウエアならまだしもねー。嗚呼。

でもでも、旦那様のお言葉が胸に響きます。しみじみ。
なけなしの自信を積み上げて行くべく、お互い精進いたしませう。ホントに。

| まるみ | 2012/04/12 13:36 | URL | ≫ EDIT

ガンバリマショウ

まるみさん、共感していただけまして嬉しいです。
今回、柄にもなく、実用品も作ってみたんですけど、実用品でないものの方が売れましたねぇ(複雑)。
毛糸もピンからキリまであるので、価格設定はホントウに悩むところです。まるみさんの作品は、毛糸をいっぱい使ってらっしゃるものもおありだと思うので、価格も納得してもらえると思いますが、私のは、ちょびっとしか使ってないのが丸わかりの大きさなので(笑)作らない方から見れば「それでこんなにするの?」って思いたくなる気持ちもわかります。でも、夫や、ギャラリーの方のアドバイスを胸にきざんで、自分の思う価格でださせて戴いてます。自分を貫く、というとカッコいいですが、でも、私も、あんまり売れないと、すぐ信念がグラつきます(笑)。
お互い、心から望んで購入してくださるお客様との出会いを信じて、頑張りませう(^^)

| 菜々 | 2012/04/12 21:01 | URL | ≫ EDIT















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