くらげちゃん日記

手づくり、その他いろいろ感じたことなど。「日常」をちょっとだけ…。

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すぐには食べられない

二度目の日記です。下のくまの記事も読んでくださいね。

さて。
昼間、いそいそと。
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これは一週間ほど前から準備しておいた、洋酒漬けフルーツ。
ラムレーズンと、いよかんの皮のピールのブランデー漬け。

これらをバターケーキの生地にいれて、
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フルーツケーキを仕込んだ。

いつも思うのだが。オーブンで焼き菓子を焼いている時の幸福感はなんともいえない。
ベーキングパウダーはいれてないんだけど…ふくらむかな。
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やったー、割れた♪
この割れ目がいかにもおいしそう。

で、オーブンから出したての熱々のところに、表面に刷毛でブランデーを塗る。じゅわじゅわ言って面白い(笑)。
そのまま粗熱をとって、それから、紙をはがして、全部の面にブランデーを塗る。それから、ラップをぴっちりとかけて、
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このあと、バターや洋酒がなじむまで、寝かせて熟成するんだけど…そこで、
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アノ缶の出番♪
うちのパウンド型に、ジャストサイズなのだった。
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ラップでぴっちりくるんだあとに、缶の中にいれて、冷暗所にて保管。

生地を仕込んで焼くのは、全部で1時間ちょっとなんだけど。そのまえの準備として、数日前から洋酒漬けフルーツを仕込んでおくことと、焼いたあとに洋酒を塗っては寝かせて何日も熟成することを考えると、気の長いお菓子ですわな。

話は去年の12月21日ぐらいにさかのぼる。
「フルーツケーキの季節」なので、フルーツケーキを焼こうと思った。
↑これはなんのことかというと、私の愛読書の「クリスマスの思い出」という本があって。
トルーマン・カポーティ原作で、村上春樹さんが翻訳、山本容子さんが銅版画で挿絵を担当されている。
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とっても素敵な本なので、ぜひ読んでみてください。

そこでまあ、この本のネタバレですが。
主人公である7歳の少年と、少年のいとこ(60すぎの女性)が、クリスマス前に、フルーツケーキを仕込んで、みんなにプレゼントするというお話。ひらたく言っちゃえば、それだけなんだけど。この二人は、いろいろ事情があって、親戚の家に身をよせていて、お互いに親戚たちからつらくあたられている。もちろん二人とも、お金がないけれど、いろいろなことをして、小銭をためて、ケーキのための準備をする。その工程が、いちいち楽しい。ケーキを30個焼いて、大統領だとか、一度しか会ったことのない人だとかに、ケーキを送る。
この二人が、ケーキのための洋酒(本ではウイスキー)を買いに行くエピソードは、何回読んでも楽しい。当時、禁酒法だかで、お酒はおおっぴらに売っていなくて、インディアンの夫婦がいとなんでいるお店にこっそり買いにいくのだけど、いろいろな物騒なうわさのあるお店なので、二人はびくびくしながら訪れる。店主は顔に傷があるとか、おそろしく陰気でニコリともしない人だとか(それで店主は『ハハ』と呼ばれている)いつもは店主の奥さんが応対しているので、ハハさん本人には会ったことがないのに、その年にかぎって、なんとハハさん本人と出っくわしてしまう。そこでまあ、いろいろあって、無事ウイスキーを手に入れる。なんとハハさんはとてもいい人で、二人が払った小銭をかきあつめたお金をお財布に戻して「そのかわりうちにもケーキをひとつ届けてくれよ」」と。ここは何度読んでも嬉しくなる。
ケーキを作る描写も素晴らしいし、他にもクリスマスの準備のために、モミノキを切りにいったり、日本製の高い飾りは買えないからと、色紙を切ったり絵を描いたり、お菓子の包み紙などで天使を作ったりと、ツリーを飾る。全編手作り感にあふれていて、なんだろう、読んでると、このまえ終ったばかりなのに、またクリスマスをやりたくなる(笑)。
長くなっちゃった(笑)。いつものことだが。

で、このお話のはじまり。11月のおわりに近い朝、主人公のおばあちゃんいとこがこう宣言する。

「フルーツケーキの季節がきたよ!」

調べてみたら、欧米では、クリスマスの時期に、ドライフルーツを洋酒につけこんだものをいっぱいいれて焼いたフルーツケーキを食べる習慣があるらしい。
最近よくみかけるようになった、ドイツのシュトーレンも同じようなものかしら。これはパンだけど。
日本は生ケーキが主流だけど、そうか、自分でも、焼いてみるかと思った。

前に「グレーテルのかまど」という番組で、イギリスの、焼いた後一ヶ月洋酒を塗っては熟成させるケーキを見たことがある。その時思ったのは「なんちゅう気の長いお菓子だ」と。缶の中で保存&熟成させる。なんと一ヶ月も!!湿気の多い家に住んでる私としては「二週間ぐらいで、カビがはえないかしら?」と思ったものだ。夫に聞いたら「だからアルコール度数の高い洋酒を塗っているんでしょ」そうか。

で、我が家に話はもどる。12月21日に焼いて、全面にブランデーをたっぷり塗って、暖房してない玄関にて熟成(笑)。缶はいいサイズのものがなかったので、ラップのまま。
その時、ケーキは二本焼いて、一本は2,3日ごとにブランデーを塗るだけでまたラップをかけておいたが、一本は食べてみた。それなりにおいしかったが、「こんなもんか」と思った。
で、手をつけなかったほうのケーキを、正月に、実家に持参した。母が、このテの焼き菓子が大好きで、冷凍室には、セイコー○ートで売っている、果物入りの、ひときれサイズのケーキがいっぱい入っている。母は自分では作らない。母に「いっぱいあるね」と言ったら、「○子(姉の名)が、お店が家の近くにあるから、買ってきてくれるの」と。「作ってあげる、じゃないんだ」と言うと「あの人がそんなもん作るわけないでしょ」と。姉は忙しい人なんで。
私のフルーツケーキは大歓迎を受けた。私が「もう2週間ぐらい前のだから、だめになってるかもよ」と言ったのだが、見たところかびもはえてないし、ラップをはずしてもヘンなにおいもしない。そこで、母と、夫と、私で、味をみてみた。母は、作ったものなら、なにを食べてもおいしいって言ってくれるので、母はほめてくれたが、私と夫は、顔をみあわせて「味変わってない?」と。いやそれが…いいほうに。「24日に食べたときは、こうじゃなかったよね」と。熟成したんだろうか。バターと洋酒と果物がなじんで、なんともいえない味わいに。
「こんなことなら、また作って、もっと熟成させよう」と。
それで、そのケーキは全部母にあげた。母は一切れサイズに切って、冷凍保存していた。
で、その時に「これをいれる缶があったらいいんだけど」と母に相談したら、あの、レーマンの素敵な缶をくれたのだった。
いや、缶に入れなくても、実はそんなに変わらないかもしれない。日のあたらないとこにおいておいたし。でもなんだか、素敵な缶だと、なおさら、美味しくなってくれそうな(笑)完全に気分の問題だけど。

というわけで、あの缶は、
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ケーキのゆりかごと、なったのでした。今日焼いたケーキは、美味しくなってくれるかしら。

長くなってすいません(笑)。
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